2010年02月10日

伊万里焼

★歴史
 伊万里焼は、遡ること遠く江戸時代、佐賀鍋島藩が御用窯として、その卓越した技法を守るため、大川内山に優秀な細工人や画工を集め、色鍋島など当時としては技術の粋を結集させて製陶にあたらせたのが始まりです。明治の廃藩に至るまで、陶技の秘法を漏らさないよう、大川内山の入口に関所を設け人の出入りを厳しく規制するとともに、焼成された焼物についても市販されることなく将軍家、諸大名への献上贈答品、藩庁用品として用いられ珍重されました。これが世界の至宝「鍋島」と呼ばれています。
 現在、その伝統と技法を受け継いだ30数軒の窯元が大川内山に軒を連ねています。

伊万里焼
                      大 川 内 山

★特徴

*色鍋島 
 光沢のすぐれた白磁の肌に渋い染付と赤・緑・黄の三色を基調として、美しい上絵が描かれています。
*鍋島染付
 呉須の藍色で描かれ、落ち着いた雰囲気の色合いです。
*鍋島青磁
 青磁原石を細かく砕いた釉薬をかけて焼き上げたもので、自然の青翠色の光沢が神秘的な美しさを醸し出しています。

伊万里焼  伊万里焼  伊万里焼
     色鍋島          鍋島染付          鍋島青磁


★「伊万里焼」と「古伊万里」
 鍋島藩御用窯でつくられた焼物を鍋島と呼び、その伝統を受け継いだのが
「伊万里焼」です。
 「古伊万里」とは江戸時代から明治にかけて、伊万里、有田、波佐見など西肥前一体で焼かれた焼物のことで、その焼物が伊万里港から積み出され、国内はもとより世界中に輸出されたことより、伊万里の地名は焼物の代名詞として呼ばれるようになりました。その当時の焼物を「古伊万里」と呼んでいます。

         伊万里鍋島焼協同組合HP(外部リンク)







Posted by 伊万里市観光協会スタッフ  at 12:47